私立高校に負けない魅力ある都立高校は
2026.07.15
こんにちは 吉田順一教育研究所です。
この5年ほど、東京都教育委員会の発表では都立高校を志望する中学3年生は年々減少しており、その大きなきっかけは高校授業料の無償化であるとする向きが多いようです。しかし、私立高校では授業料以外に施設充実費や海外研修(修学旅行)積立金など多くの納付金が必要となります(東京都内の私立高校の授業料・入学金を含む初年度納付金は233校の平均で100万円を超えます 授業料相当分が申請により、後日交付されるのは都立と同じ)。https://www.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2025/12/2025121819
そのことを承知の上で私立を志望する生徒が増えるのは以下の理由が考えられます。
① 中学と高校の入試相談(12月15日以降に行われる)を経て単願の推薦入試で合格を早く決めたい生徒が増えている。
② 学校訪問の際に都立と私立を比べると、私立の方が施設面で整っているように見える(特に運動部のトレーニング施設とトイレ)。
③ 私立には部活動で実績があり、専門性の高い指導者が多い一方で、都立は実績ある指導者でも一定期間経過すると異動の対象になる。
①については入試相談で合格を確約してはいけないことになっていますが、大学受験でも年内入試が主流になってきているのと似た志向があるようです。②については東京都教育委員会も手を打っていますが、予算の制約などもあり、築40年を超えても改修計画がない高校がある一方で、すでに改築あるいは大規模改修が済んでいる学校もあり、その一部を紹介します。
2010年代後半に完成
神代 城東 千歳丘 江北 板橋
2020年代に完成
竹台 永山 立川緑(チャレンジスクール)東村山(エンカレッジスクール) 府中東 豊島 日野 府中
現在工事着手(予定)
東大和 武蔵丘 調布北 ※ 調布北は保護者会では6月着工と予告されていたが、7月現在着手されていない。令和10年末完成予定は変わっていない。
③については「プレミアクラブ」の指定が40校54部活に対して行われ改善の方向性が示されています。 -premiere-club-1
さらに進学実績の向上と、「予測できない状況に柔軟に対応できる力を伸ばし、世界で生き抜く人材の育成」に向けて「次世代の学びの基盤プロジェクト」が進行中で今春「新たな教育のスタイル」実施校の指定も行われ、新しい動きも見えて来ました。
都立高校再編成への胎動(その1) 「新たな教育のスタイル実施校」の発表が意味するもの
私立高校はこれまでの想定を上回る入学者を受け入れ、すでに学校側が来年度の中学校との相談の基準を引き上げる動きが出ています。この夏の学校主催の説明会ではこうした点も確認しつつ、都立、私立の幅広い選択肢から志望校を決めたいものです。その時忘れてはならないのは、高校は入学した後が大切だということで、次のステップに向けて進路が具体的に見える学校を選びましょう。吉田順一教育研究所はそのお手伝いをいたします。